愛犬・愛猫と元気に冬を過ごそう!東洋医学から考える冬の養生
こんにちは!
バディ動物クリニック、院長の小山です。
近頃だんだんと寒さを感じる季節になってきましたね。
とはいえ、まだ日中は汗ばむ日もあったりして、人も動物も体調の管理が
難しい時期ですね。
東洋の考え方では、今月11月から1月まで冬の季節。
今日は冬の過ごし方についてお話します。
近頃の愛犬、愛猫の様子を見ていると、
「最近、あまり動きたがらない」
「水を飲む量が減った」
「寝ている時間が長くなった」など、
これまでの季節とは違う様子に気づくことはありませんか?
東洋医学では、冬は自然界のエネルギーが内側に蓄えられ、春に向けて力を養う季節と考えられています。冬眠もその一つですね。
今回は、東洋医学の視点から冬の身体の変化を考えながら、愛犬・愛猫が冬を健やかに過ごすための養生法をご紹介します。
1.東洋医学で考える冬と「腎」の関係
東洋医学では、季節ごとに関係の深い臓腑があると考えられています。冬と特に関係が深いのが「腎」です。
ここでいう腎は、現代医学でいう腎臓だけを指すものではありません。
東洋医学では、腎は生命エネルギーを蓄える働きがあると考えられ、成長や発育、生殖、骨や耳などとも関係し、生命活動の土台となっています。
そのため、冬は身体を冷やしすぎず、十分な休息をとり、エネルギーを消耗しすぎない暮らしが大切とされています。
冬は、身体を休め、内側を整えることを意識する季節なのです。
こうした考え方を、毎日の生活にも取り入れてみましょう。
2.冬を健やかに過ごすための5つの養生法
① 身体を冷やさず、心地よく温める
冬の養生でまず意識したいのが保温です。
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寝床は暖かく、床からの冷えを防ぐ
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窓際や玄関など、冷たい風が入る場所を避ける
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寒がりな犬には、体に合った洋服を活用する
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猫には暖かい寝床や毛布を用意する
ただし、暖房器具やペット用ヒーターによる低温やけど、過度な温めには注意しましょう。ペット自身が暑いときに離れられる環境も大切です。
② 食事は栄養バランスを基本に
東洋医学では、冬は身体を温め、腎を養うことを意識する季節とされています。
しかし、冬だからといって特別な食材をたくさん与える必要はありません。
まずは、その子の年齢や体質、活動量に合った総合栄養食を基本にしましょう。
食欲が落ちている場合は、いつものフードを人肌程度に温めることで香りが立ち、食べやすくなることもあります。
手作りの食材を加える場合は、犬と猫の栄養学的な違いや、持病・アレルギーにも配慮が必要ですから自己判断ではなく、獣医師に相談しましょう。
③ 水分補給を忘れずに
寒い季節は、夏に比べて飲水量が減る子もいます。
新鮮な水をいつでも飲めるようにし、複数の場所に水飲み場を設置するのもおすすめです。
そのほか、ウェットフードはその7,8割が水分ですので
冬場はウェットフードを取り入れることも水分摂取の助けになります。
また、冷たい水よりも温かな窓辺に置いた水を好む子もいます。
④ 無理のない運動で身体を動かす
冬は活動量が減りやすく、筋力や体力の低下しやすい時期でもあります。
犬は比較的暖かい時間帯に散歩を楽しみ、寒さが苦手な子は短時間の散歩を複数回に分けてもよいでしょう。
猫は室内でおもちゃを使った遊びや、無理のない上下運動を取り入れてみましょう。
特にシニア期の子は、関節のこわばりや痛みが出ることもあるため、運動量はその子の状態に合わせて調整してください。
無理をさせないことが大事です。
⑤ 休息を大切にする
東洋医学では、冬はエネルギーを蓄える季節とされています。
暖かく静かな場所でゆっくり眠れる環境を整え、必要以上に活動を強いることなく、その子のペースを尊重しましょう。
3.冬に気をつけたい体調の変化
冬は寒さによって、次のような変化が見られることがあります。
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身体を丸めて寝る、震えるなどの寒がる様子
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動きたがらない、歩き始めにぎこちなさがある
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食欲や飲水量の変化
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皮膚の乾燥や肉球の荒れ
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排尿回数や尿の状態の変化
特に、シニアの犬や猫、持病のある子、小型犬や短毛種の子は寒さの影響を受けやすいため、注意して観察してあげましょう。
また、排尿時に何度もトイレに行く、尿が出にくい、血尿が見られるといった症状は、泌尿器の病気の可能性があります。特に猫で尿が出ない場合は緊急性が高いため、すぐに動物病院を受診してください。
元気や食欲がない、呼吸がおかしい、ぐったりしているといった症状も、季節のせいと決めつけず、早めに獣医師へ相談しましょう。
4.その子に合った冬の養生を
冬の養生で大切なのは、すべての犬や猫に同じ方法を取り入れることではありません。
年齢、体質、生活環境、持病の有無によって、必要なケアは異なります。
東洋医学の考え方は、日々の暮らしを見直すための一つの視点です。現代の西洋医学に基づいた健康チェックや適切な治療と組み合わせながら、その子に合った方法を見つけていきましょう。
高齢の子や腎臓病・心臓病などの持病がある子、服薬中の子は、食事や水分、温め方などを変更する前に、かかりつけの獣医師に相談してください。
まとめ|冬は身体をいたわり、春への力を蓄える季節
冬の養生では次の5つを意識しましょう!
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身体を冷やさず、心地よく温める
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栄養バランスの整った食事を続ける
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十分な水分を摂る
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無理のない運動を取り入れる
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ゆっくり休める環境を整える
冬は次の季節に向けてエネルギーを蓄える大切な時期です。
この冬も、大切な家族である犬や猫が健やかに過ごせるよう、そしてご家族の皆様も春に向けての冬の過ごし方を意識しながら、毎日の暮らしの中でできることを始めてみませんか?

